2009年8月 3日
ナツメヤシの果実
非常に古くから栽培されているため、本来の分布がどうであったかははっきりしない。北アフリカか西南アジアのペルシャ
湾沿岸が原産と考えられている。
雌雄異株。樹高は15-25mで、単独で生長することもあるが、場合によっては同じ根から数本の幹が生え群生する。葉は羽状
で、長さは3メートルに達する。葉柄にはとげがあり、長さ30センチ、幅2センチほどの小葉が150枚ほどつく。実生5年目く
らいから実をつけ始める。樹の寿命は約100年だが、場合によっては樹齢200年に達することもある。
メソポタミアや古代エジプトでは紀元前6000年代にはすでに栽培が行われていたと考えられており、またアラビア東部では
紀元前4000年代に栽培されていたことを示す考古学的証拠が存在する。ウルの遺跡(紀元前4500年代−紀元前400年代)から
は、ナツメヤシの種が出土している。アッシリアの王宮建築の石材に刻まれたレリーフに、ナツメヤシの人工授粉と考えら
れる場面が刻まれていることはよく知られている。
ナツメヤシはギルガメシュ叙事詩やクルアーンに頻繁に登場し、聖書の「生命の樹」のモデルはナツメヤシであるといわれ
る。クルアーン第19章「マルヤム」には、マルヤム(聖母マリア)がナツメヤシの木の下でイーサー(イエス)を産み落と
したという記述がある。アラブ人の伝承では大天使ジブリール(ガブリエル)が楽園でアダムに「汝と同じ物質より創造さ
れたこの木の実を食べよ」と教えたとされる。またムスリムの間では、ナツメヤシの実は預言者ムハンマドが好んだ食べ物
の一つであると広く信じられている。なお、聖書やヨーロッパの文献に登場するナツメヤシは、シュロ以外のヤシ科植物が
一般的ではなかった日本で紹介されたときに、しばしば「シュロ」、「棕櫚」と翻訳されている。
英語でナツメヤシの果実をさす「デーツ」の語源はギリシア語で「指」を意味する「ダクティロス(Dactylos)」であると
いわているが、アラビア語の「ダクル(Daql)」(ナツメヤシの一種)または「ダクラン(Daqlan)」(苗)であるとする
説もある。ナツメヤシの果実はアラビア語ではタマルなど熟度に応じて17にも達する名称を持ち、例えば緑色のものはキム
リ(kimri、未熟な)、赤みを帯びた黄色のものはハラール(khalāl、カリカリした)、熟したものはルターブ(rutāb、成
熟してやわらかい)、完熟したものはタムル(tamr、天日で乾燥した)などと呼ばれる。
直径2-3cm、長さ3-7cmの楕円球型をしている。実が熟するまで少なくとも6ヶ月を要する。色は品種にもよるが明るい赤か
ら黄色で、長さ2-2.5cm、厚さ6-8mmの種子がひとつだけ入っており、干すと濃褐色になる。ナツメヤシはグルコース、フル
クトース、スクロースの含有量によって、ソフト、セミドライ、ドライの3種類に分類される。
デーツはイラクやアラブ諸国、西は北アフリカのモロッコまでの広い地域で、古くから重要な食物となっている。イスラム
諸国では、デーツと牛乳は伝統的にラマダーン期間中の日没後に最初に取る食事である。また、長期保存ができ、砂漠のよ
うな雨が少ないところでも育つため、デーツは乾燥地帯に住むサハラ砂漠の遊牧民やオアシスに住む人たちにとっても大切
な食料となっている。果物としてはカロリーも高いため、主食として主たる炭水化物源食物とすることも容易であり、遊牧
生活を送るアラブ人であるベドウィンは、伝統的に乾燥させたデーツと乳製品を主食としている。
新鮮なデーツには豊富なビタミンCが含まれ、100グラムあたり230kcalのカロリーがある。乾燥したものは100グラム当り3
グラムの食物繊維と270kcalのカロリーがある。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
メソポタミアや古代エジプトではすでに栽培されていたようです。
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